ギ酸/Pt(111)界面 †
COOP解析 †先ずはメタノール(CH3OH)の例に習ってCOOP解析を行ってみましょう。 CH3OHと同様、以下のようなディレクトリを作って解析を行います。 HCOOH/ Pt111/ Total/ SCF計算 †
COOP解析 †次に``Total/nfinp_coop``を作成し TASK COOP および &COOP KPDOSMO_MOL1 16 KATM_MOL1 5 KLMTA_MOL1 31 KPDOSMO_SUB 296 KATM_SUB 45 KLMTA_SUB 900 WFN_MOL1 ../HCOOH/zaj.data WFN_SUB ../Pt111/zaj.data &END を追加してSTATEを実行します。coop*.dataが作成できたことを確認してcoop_analysisを実行します。 今の系について分子軌道の数を振って試したところ、HCOOHの場合、分子軌道としてはLUMOまで取れば良いことが分かりましたので、そのようにnfcoop.dataを作成しcoop_analysisを実行します。
差電荷解析 †さらに電子状態について知見を得るために差電荷の計算をしてみましょう。 各サブディレクトリで``nfinp_scf``をコピーして``nfinp_chg``を作り以下の行を挿入します。 TASK PRTRHO &PLOT FORMAT XSF &END 各ディレクトリで実行すると``nfchgt_r.xsf``が生成されます。 先ずTotal/nfchgt_r.xsfをVESTAで読み込みます。 ツールバーでEdit>Volumeric dataを選択しHCOOHとPt111の電荷密度(nfchgt_r.xsf)をimportします。 Boundaryを調整します。 Propertyでisosurfaceの値を適当に調節し、色を変えてやると最終的に以下のような図を作ることができます。 赤が部分が電荷の増えた部分、青い部分が電荷の減った部分で、HCOOHの酸素と白金原子の間では電荷が減り、なおかつ節ができていることが分かり、反結合的相互作用が生じていることが分かります。 一方、OHと白金の間には電荷の増加が見られ、これはLUMOと基板の状態の間に結合的相互作用に由来するものと考えることができます。これはCOOP解析とも整合する結果となっていると考えられます。 |